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2005年8月28日 (日)

背徳者~第七話 私と熊と変態さん~

あらすじ

光の騎士を目指すスティル...だが、密売を見ると特捜刑事に偽装してしまうのだ! そして、その密売をしていた人物とは…

...

「グルルルゥ…」

辺り一面に現れた巨大な熊は、皆私を囲んで凝視している

オマケに敵意はたっぷりときたものだ

右を見てみると...

「グワオォッ!」

左を見てみると...

「グオォグオッ」

後を見てみると...

「ワンワン」

前を見ると...

「ホーッホッホッホ さぁ特捜刑事よ、絶体絶命のピンチわよぉー。 どうする? 貴方が私の下僕にどぉ~~~~してもなりたいのであれば、許してあげない事もなくてよ?」

嫌だ…アイツの下僕になるのだけは死んでも嫌だ……

だが、周りは巨大な熊しか見えない…

一匹だったら何とかなったが、こうも集団で居ると手も足も出ないな…

何か良い案はないのか…突破口を切り開くだけでも良い…

「ワンッ!」

そうか・・・その手もあるのか…だが、それでは次の瞬間にタコ殴りだ

「ワンワンワワン」

惜しい...それは私一人ではどうにもなら・・・・ん?

何だ? 私の思考に何かが混じってるぞ…

「ワンッ」

のわっ…お前は、あの時の狼じゃないか…

元気にしていたか? ステッペンよ

説明しよう、この文字だけではなんとも言えない三流芝居に乱入してきた狼

その名を”草原の狼(ステッペンウルフ)”と言う

ソレは昔...スティルがまだ10歳だったころまで時をさかのぼる

親の言いつけを守らずに、南にある草原へ行った時であった

何かを喉に詰まらせた幼い灰色オオカミが居た…

だが、走る事しか考えていなかったスティルはそんな事もお構いなく走っていた

走っていた途中に、幼い灰色オオカミのお腹を思いっきり蹴ったのだ

勢いよく転ぶスティル、思いっきり遠くへ飛ぶ幼い灰色オオカミ...

気をつけろ 車は急に 止まれない

そんな言葉が合いそうな光景だった

「いてて・・・何か大きなボール蹴った気がする…」

何とか起き上がるスティル

周囲を見渡すと、苦しそうな幼い灰色オオカミが見えた

「おいっ どうした? 誰にやられた?」

すると、幼い灰色オオカミは口から何かを吐き出した

巨大なジャガイモだった…

人間がイベントリの邪魔だ と言う感じに捨てていた巨大なジャガイモを喉に詰まらせていたようだ

「ワンワン!」

幼い灰色オオカミは元気良くスティルに飛び掛った

「なんだ? 元気になったのか 良かったな~」

じゃれあう二人...スティルは草原に居たオオカミだから と、言う安直な発想で、今の名前”草原の狼(ステッペンウルフ)”と名付けたのであった...

...

ハッ! つい思い出に浸ってしまった

だが・・・お前が居る事で何とかやり過ごせそうだぞ

「ワンッ!」

「あ~~ら? その狼…最近ちょくちょく出没するから毛皮にしようと思ってたのよね~ 丁度良いわ あんたたちやぁ~~~っておしまい!」

命令に従って、巨大な熊たちが一斉に襲い掛かってきた

それはもう・・・毛深い壁が迫ってくるようであった

「行くぞステッペン! 作戦通りにやるからな」

「ワワン!」

毛深い壁に向かう一人と一匹...

「グワオォ!」

草原の狼に振り下ろされた巨大な熊の二の腕…その鋭い爪は不気味に光っている

だが、器用に草原の狼は巨大な熊の攻撃をかわし、その腕を駆け上がった

所変わってスティルはと言うと...

走りながら剣に手をかけている…目の前に居るのはベアハッグを大きく構えている巨大な熊...

後に手を動かした反動を使い、巨大な熊は両手で目の前の物体を押しつぶす

はずだった・・・

「ぬぅおおぉぉ!」

彼は、巨大な熊が両手を動かす前に地面をスライディングしたのだ

スティルは、最初から攻撃は考えていなかった...初めからこれが狙いだったのだ

巨大な熊の股下を滑り、巨大な熊の背中へ飛び蹴りを放った

全体重を乗せた攻撃をした直後に同じ方向への衝撃...

巨大な熊は耐え切れずに前へ倒れこんでしまった

人間・・・必死にやれば何でもできるんだな…

私はそう思っていた…

-残りの熊…推定139匹-

草原の狼はというと、巨大な熊の腕を登り...そのままの勢いで遠くへ飛んだ…

最初から目的はその行動を取る事だけだった

そして、飛んだ先に居るもの...それはトレイシーだった

顔を覆うようにトレイシーへ着地する草原の狼

「ワワンワン!」

何かの合図を送るように叫ぶ草原の狼

「ちょ・・・何するのよ! あ、やだ・・・そんな所引掻かないで~~~!」

こんな事を想定していなかったトレイシー

想定していたとしても、巨大で毛深い壁でスティルたちの様子は見れなかった

巨大な熊たちは主人に何があったのかと思い、一斉にトレイシーへ顔を向けた

その時だと思った

巨大な熊達の注意がトレイシーへ向いている今、スティルへの警戒は一切ない

私は走った・・・この戦いを終わらせるために…

目に入った目標…そう、トレイシーだ

「今だ...やるぞステッペン!」

「ワォーン」

その時を待っていた と言わんばかりに気合の入った返答だった

叫び終えた草原の狼は、後ろ足でトレイシーの顔を蹴った…

ソレはもうトレイシーの身体がくの字に曲がるくらいに…

「げふっ」

かなり痛そうな声を上げるトレイシー

「ひっさぁつ!」

私はその声と同時に、トレイシーの曲がった背中を蹴り上げた

「ガハァ…」

身体をくの字に曲げたまま空へ浮くトレイシー

その顔にはもう生気は感じられない

空へ飛んで居たトレイシーだが、先ほどトレイシーの顔を蹴った草原の狼がトレイシーの身体の上に乗った

蹴った反動で飛んでいたのである...

そして、身体の上に乗られたトレイシーは、そのまま地面へ急降下

スティルは剣に手をかけると一声した

「狼静突きー!!」

悲惨だった…

上へ飛んだ体が、下へ落ち、そこで剣を突き刺すのだ

勿論、鞘つきで突いたが…もはやトレイシーは再起不能のダメージを負っていた

「か・・・母さん……もう女装は…やめ・・る・・・・・よ」

それがトレイシーの最後の言葉だった

「ワォーーン」

高らかに叫ぶ草原の狼

私はステッペンに感謝をした

あの状況では、私一人ではどうにもならなかったからだ…

だが、ステッペンは吼え終えた後に何処かへ走ってしまった...

どうやら、何処かへ行く途中だったのであろう

夕日を背に走る狼...

辺りを見てみると、案の定巨大な熊の群れは居なくなっていた

どんなに強い集団でも、指揮官がやられれば台無しだ

と、昔誰かが言っていたがその通りであった

……

少し感動に浸っていると、ある事を思い出した

プライス!

彼に話を聞かなければいけないのであった…

行く当ても無かったので、ティルコネイルへと向かう事にした…

だが、スティルはこの先に何かが起ころうとしているのを知るよしもなかった…

第七話 終

...

こんばんわ~ なんとか今日も書けました のスティルです

いや~・・・途中で変になってるのは仕様です

勢いだけで書いてるので、所々変わるのは仕方がないって事で諦めてくださいな

さて、コメントの返事をここらでしましょうか

って、コメントがある方が珍しいのにこんな言い方で良いのだろうか…

リティアスさんへ トレイシーの髭は勿論、青く残った状態です コレだけは譲れませんよ

プライスより・・・何時沸くか判らない黒騎士を優先するのは懸命な判断です あの中には、プライスが入ってる奴が居るのですから…

とまぁ、こんな感じで明日も書ける と良いですね~

明日も期待せずにお待ち下さいな

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